1987-07-02 第108回国会 参議院 決算委員会 閉会後第6号
○説明員(志水茂明君) 水源地域対策につきましては、先生御指摘のとおり、水源地域対策特別措置法に基づきましてこれら地域の整備を図りますとともに、別途設立されております水源地域対策基金等によりまして、関係住民の生活再建対策並びに関係地域の振興対策を推進しているところでございます。 これら地域の整備振興を進めるに当たりましては、従来からも山村振興法だとか過疎法、こういったものの諸制度も活用いたしまして
○説明員(志水茂明君) 水源地域対策につきましては、先生御指摘のとおり、水源地域対策特別措置法に基づきましてこれら地域の整備を図りますとともに、別途設立されております水源地域対策基金等によりまして、関係住民の生活再建対策並びに関係地域の振興対策を推進しているところでございます。 これら地域の整備振興を進めるに当たりましては、従来からも山村振興法だとか過疎法、こういったものの諸制度も活用いたしまして
○志水政府委員 先生御指摘のとおり、現行の水資源開発計画というのはおおむね十年に一回発生する程度の規模の渇水を対象に計画をいたします。十年に一回と申しますのは、従来の記録を検討し、そういった確率を持った渇水を対象にするわけでございますが、先ほど来の話にありますように、これが従来の傾向よりも雨の量が全般的に減ってまいりますと、従来十年に一回の渇水に対処できる計画であったものが、最近の小降雨現象によりまして
○志水政府委員 お答えいたします。 年間の平均降水量は、先ほどの気象庁の話にもありましたが、従来は大体千八百ミリくらいと言われておりました。最近では今のお話では千六百何がしというところまで減ってきておるようでございますが、これで大体考えてみますと、世界の平均に対して約二倍弱の雨が降っているわけでございます。したがって、これを総降水量に直しますと約六千七百億トンと言われております。これを一人当たりに
○志水政府委員 水資源に関しましての御質問にお答えしたいと思います。 近年だけ眺めてみましても、昭和五十九年の秋から六十年の冬にかけて、また昭和六十一年秋から六十二年の冬にかけて、東海とか近畿地方を中心として西日本で渇水が発生をいたしました。また今御指摘のように、ただいま雨が降りましたが、ことしになってこの四月から五月にかけても東日本を中心に渇水が発生をいたしております。 最近の数十年間において
○志水政府委員 水源地域対策事業は直接私どもが実施するわけではございませんが、水源地域対策特別措置法によります整備実施計画によってそれぞれの所管のところで実施するわけでございます。六十二年度におきます整備事業の実施予定総額は、四十二ダム等で約四百十五億円入っております。
○志水政府委員 お答え申し上げます。 先生御指摘のとおり、水源地域の対策というものは極めて重要でございまして、私どもも現在四全総に関連しての長期計画をいろいろ検討いたしておりますけれども、その中で、水というものはすくって使うということだけではなくて、新しい環境の要素としても重要な位置づけをしたいと考えておりまして、従来から、使うと同じような重要さでもって水による環境というものも考えております。親水
○政府委員(志水茂明君) 木曽川水系に係ります地域の将来の水需要を考えてみますと、やはりこの地域も人口が増加をいたしますし、それから下水道の整備等生活水準が向上してまいりますし、都市化もまだ進展をいたします。また、産業活動につきましても加工組み立て型を中心にいたしまして活発化してまいります。したがいまして、やはりこの地域の水も着実に増加をしていくのではないか、このように見ております。また、現在発生しております
○政府委員(志水茂明君) 現在、木曽川水系におきましては、治水、利水の多目的といたしまして六ダム、六事業を実施をいたしております。これらもやはり予算の十分でないという点等もございまして、かなり完成がおくれておりまして、これらも今回の渇水の発生しております一つの原因でもございますので、今後とも関係省庁とも十分協議しながら、これらの事業が促進できますようにやっていきたいと思っております。
○政府委員(志水茂明君) ことしは台風の本州上陸が皆無でございましたために、豊川とか木曽川水系等におきまして八月以降四カ月間の降水量が平年の四五%ということで非常に少なくて、現在、河川からの取水を二〇%ないし四〇%制限する渇水になっております。 この渇水は降雨量が少なかったことが直接の原因でございますけれども、ダムなどの水資源開発がおくれておりますことに加えまして、戦後間もなく実施されました本地域
○志水政府委員 ことしは台風が本州に全く上陸しなかったというようなこともございまして、豊川とか木曽川水系で、八月以降四カ月間の雨が平年に比べまして四五%といったように非常に少なかったわけでございまして、現在二〇から四〇%の取水制限を加えるような渇水になっております。 この渇水は、確かに降雨量が少なかったことが直接の原因でもございますけれども、ダムなどの水資源開発がおくれておるということに加えまして
○志水政府委員 先ほど先生が幾つか御指摘になりましたことにつきましては、全然関与いたしておりません。また、最後につけ加えられました関係官公庁と緊密に連絡を図るといったようなことの働きかけもまだ受けておりません。
○志水政府委員 JAPICの関越導水計画の内容につきましては、詳細な検討はまだいたしておりませんので評価のしようがございません。ただ、委員に申し上げましたとおり、今後の二十一世紀に向けての水需要に対応しましては、域内のダム建設を促進するということでおおむね対応できると思っております。
○志水政府委員 首都圏の水需給計画につきましては、現在四全総策定の一環の中で検討中でございますので、詳細は未定でございます。ただしかし、人口の増加あるいは産業活動の活発化によりましてゆっくり増大をしていくものと見ております。しかしながら、先日も申し上げましたとおり、二十一世紀に向けての水需要の増加に対しましては、現在首都圏域内において計画中及び実施中の水資源開発事業でおおむね対応できると思われますので
○志水政府委員 JAPICがこの関越導水計画につきましていろいろ検討しておりますのは聞いておりますけれども、私どもとしては、その内容につきましては細かい検討はいたしておりません。特に、関東地域内におきます水資源開発につきましては、従来から関係機関が協力いたしまして域内での開発に積極的に取り組んできているところでございまして、今後ともそういう方向で進んでいくことになろうかと思います。また、二十一世紀に
○志水説明員 八ツ場ダムにつきましては、先ほど来お話に出ておりますとおり、現在までにダム建設につきましての地元の了解が得られておりませんために、地元の立入調査ができない現状でございます。このため、御指摘の別荘につきましては詳細は把握しておりませんが、現在までにダムの水没予定地及び関連事業予定用地に約五十戸の別荘が建設済みもしくは建設中であるということを、県を通じて聞いております。
○志水説明員 買収の対象となりますものは、私どもの用地買収は、昭和三十七年に閣議決定をされております公共用地の取得に伴う損失補償基準要綱に基づいて行っているわけでございますが、それによりますと、その内容は、宅地、水田、畑、山林などの水没地の買収費、水没に伴って必要となる建物などの移転費、水没地に立木がある場合の立木の伐採、移植に要する費用、水没に伴って営業の継続が不能となるときの損失額などでございまして
○志水説明員 お答えいたします。 ダム建設に伴います用地買収は、先生御承知のとおり、水没者などの生活基盤を失わせるという非常に大きな影響がありますことなどによりまして、他の公共事業と異なる事情がございます。したがいまして、交渉が非常に長期化することが多いわけでございます。しかしながら、地元地方公共団体などの関係機関と緊密な連絡をとりまして、職業のあっせん、あるいは代替宅地の提供、あるいは生活相談など
○説明員(志水茂明君) その問題につきましては、私どもで所管しておりますのは琵琶湖開発事業の水資源開発部門でございますが、全体としては琵琶湖総合開発事業で国土庁で所管いたしております。その中ではやはり水質対策というのが一番大きな目玉になっておりまして、これらが下水道を含め水質対策が進められることによりまして私どもでは十分対応できるものと考えております。
○説明員(志水茂明君) 先生の御指摘の点は、今回非常な渇水がございまして、琵琶湖の水位が最大マイナス九十五センチまで下がりました。それに対して余り問題が出なかったということではないかと思うのですが、実際には琵琶湖開発事業におきましてマイナス一・五メートルまで下げるということで現在、琵琶湖開発事業の進捗を図っておりまして、したがいまして、いわゆる水位低下対策として水産業に対します補償だとか、それから水道
○説明員(志水茂明君) お答えいたします。 琵琶湖の開発事業におきます新規開発水量毎秒四十立方メートルというのは、木津川、宇治川及び桂川の三川合流点下流の大阪府枚方地点より下流で取水を予定しているものでございます。このために、琵琶湖からの渇水補給は枚方地点の流量が枚方地点下流の維持用水及び既得用水の補給など、流水の正常な機能の維持と申しておりますが、これに必要な水量、先ほど先生から御指摘の最大毎秒百四十三
○志水説明員 先生のただいまの御質問でございますが、まず第一の、今までに霞ケ浦開発事業に投じました事業費は五十九年度末までに約一千三百八十億円でございます。大体これで六五・一%の進捗率でございます。 それから、漁業補償の関連につきましては、四十九年の十二月以来交渉妥結を順次行ってまいりました。五十九年三月末までに本事業にかかります漁業補償はすべて終了いたしました。総額二百八億円でございます。 細
○志水説明員 約八十日。
○志水説明員 お答えいたします。 三浦ダムにつきましては、現在上流から入ってくる全量を貯留いたしております。現在の空き容量は、二十七日九時現在で約二千三百八十万立方メートルでございます。それから、上流からの流入量でございますが、これは大体毎秒四トンぐらいでございまして、日平均に直しますと大体三十万ないし四十万立方メートルの流入量が入ってきております。したがいまして、現在のこの二千三百八十万立方メートル
○説明員(志水茂明君) 今御指摘の三浦ダムでございますが、これは当時の大同電力によりまして、昭和十八年に完成しました重力式のコンクリートダムでございまして、発電を目的としておりまして、現在関西電力が管理をいたしております。 今回の地震におきまして、私どもも直ちに周辺のダムの、近傍のダムの臨時点検を行いまして、すべて構造上は異状がないという報告を受けております。特に下流の牧尾ダムにつきましては、堤体天端
○志水説明員 川辺川ダムは、御承知のように、計画洪水流量毎秒三千五百二十トンを三千三百二十トン調節をいたしまして二百トンを放流するということで非常に大きな計画を持っております。したがいまして、過去の最大のものに対しましては下流は十分安全に対処できます。
○志水説明員 わかりました。 全面的に皆様方の御協力が得られる段階になりましたので、今後は地元関係者の理解と協力を得ながら水没関係者の移転代替地の造成を初め、生活再建に係りますつけかえ道路、それから工事用道路等を中心に工事を進めまして、早期に本体工事にかかれるよう努力してまいりたいと考えております。
○志水説明員 お答えいたします。 このダムは四十四年度に建設事業に着手をいたしまして、五十六年の四月までに相良村、それから五木村の水没関係者の大半と補償基準を妥結をいたしまして、昭和五十八年度までに水没対象世帯五百二十八世帯のうち二百九十三世帯、土地三百二ヘクタールのうち九十九ヘクタールの契約を完了いたしております。従来から本ダムの建設に反対をしておられました五木村水没者地権者協議会の関係者の皆さん
○志水説明員 お答えいたします。 早明浦ダムにつきましては、先生ただいま御指摘のとおり、昭和五十一年の台風十七号によります出水の際に、ダム上流域で流域平均総雨量で千七百八十二ミリというような異常豪雨を受けました。ダム地点の計画高水流量、毎秒四千七百トンと同程度の流入量を見たわけでございます。それによりまして発生をいたしました流域の山地崩壊によって濁水が早明浦ダムに流入をいたしまして、洪水後約三カ月
○説明員(志水茂明君) 霞ケ浦におきましては、総湖岸延長が約二百キロメートルございます。そのうち霞ケ浦開発事業開始以前に既に約百八十キロメートルの区間にわたりましては堤防がございました。そして湖周辺の土地利用が図られておったわけでございます。この開発事業におきましては、この約百八十キロメートルの区間の概成堤防に対しまして堤防の腹づけを行ったり、それからかさ上げを行ったりしまして所定の堤防断面のものに
○説明員(志水茂明君) お答えいたします。 霞ケ浦から現在海へ出ております年間総流出量は、最近の三十カ年の平均値で見ますと、今先生がおっしゃいました数字から実際に使っておる水を別に抜き出しておりますから、海へ出ておりますのは約十一億トンが出ております。この開発事業実施後は、御承知のように毎秒四十立方メートルの都市用水、農業用水を取水いたします関係上、先ほどおっしゃいました年間おおむね約五億立方メートル
○説明員(志水茂明君) 霞ケ浦の導水事業は、先生御承知のとおり、那珂川の下流部、それから霞ケ浦、それから利根川の下流部を連絡します延長約四十四キロの流況調整河川を建設するものでございまして、これによりまして、霞ケ浦それから那珂川支川の桜川の水質浄化を図りますとともに、毎秒十二・七立方メートルの都市用水の開発を行いまして、あわせて那珂川下流部及び利根川下流部の既得用水の補給など、流水の正常な機能の維持
○説明員(志水茂明君) 人工前浜は、先ほど申し上げましたように、湖岸堤あるいは湖中堤を築造するに当たりまして自然の前浜を確保することが非常に困難な地域におきまして、周辺環境との調和を図りながら、また消波効果等の機能を増進するために人工の植生を行ったりいたしまして、これも滋賀県などの関係機関と十分協議しながらやっておるわけでございまして、今先生の御指摘のヨーロッパの例に倣ってやったというぐあいには聞いておりません
○説明員(志水茂明君) 湖岸堤、湖中堤は約五十キロございまして、そのうち自然の前浜を残す部分が約二十七キロございます。それから、新しく人工の前浜を造成しまして、ヨシなどの植生を行ったりいたしまして自然に近いなぎさ線にしていく部分が約六キロございます。それから残りの約十七キロメートルにつきましては、その地域地域の実情に応じまして自然のヨシを残したり、あるいは新たにヨシの植生等を行うなどの対策を講じてやっておるところでございます
○志水説明員 沖縄本島におきましては、先ほど振興局長の方からお話がありましたように種々の事業をやっておりますが、建設省の所管事業といたしましては、直轄事業で辺野喜ダム、羽地ダム、漢那ダム及び比謝川総合開発の四事業がございます。このうち辺野喜ダムにつきましては、本年度の後半からダムの盛り立てを開始すべく、現在、ダム本体の基礎掘削、それからつけかえ道路工事等を鋭意実施中でございます。それから羽地ダムにつきましては
○説明員(志水茂明君) 建設省では、毎年金国のダムにつきましてその堆砂状況を調査しておりますが、総貯水容量が百万立方メートル以上のダムにつきまして調べますと、堆砂量の合計は昭和五十六年度でございますが約八・八億立方メートルでございまして、総貯水容量に対します比率は約六%でございます。したがいまして、全般的にはダムの堆砂はそう大きなものではございません。しかしながら、発電専用の利水ダムで見ますと、建設後年数
○説明員(志水茂明君) お答えいたします。 河川区域内にありますダムの数は現在千二十一ございます。それから建設省で所管しておりますダムの数は現在までに二百四十四ございますし、現在また三百七のダムを実施中でございます。
○志水説明員 先生御指摘のとおり、河川法第五十二条で、緊急の必要があると認められますときには必要な措置をとることを指示することができます。しかしながらこの規定と申しますのは、あくまで緊急事態に対処するための措置でございまして、局地的な集中豪雨がどこにいつどの程度の雨が降るかといったようなことは、なかなか予測できない状態でございます。確かに気象台等のそういう情報はございますが、先ほど申し上げましたように
○志水説明員 岐阜地方気象台からいろいろ情報、注意報、警報、その他情報が出されております。私どもにおきましてもこういった情報は十分受け入れ、また私どもの雨量観測所等もございまして、あるいは上流の各地点の流量、こういったものも押さえております。先生御承知のように、流入量が毎秒二千五百立方メートルになるまでは関西電力が管理をいたすことになっておりまして、通常利水だけの専用のダムにおきましては、河川法の第四十四条
○志水説明員 先生先ほどお尋ねの件につきましては、丸山ダムの洪水調節計画と申しますのは、常時満水位百七十九・八メートルから上、洪水時満水位標高百八十八・三メートルまでの容量二千十七万トンございますが、この容量を利用いたしまして、ダム地点におきます計画高水流量毎秒六千六百立方メートルを毎秒一千八百立方メートル調節をいたしまして、下流の水害を軽減しようというものでございます。 昭和五十八年九月の台風十号